5月12日、アメリカでの友人、鈴木市郎,小夜子さんご夫妻からのご紹介を受けて、ジョン万次郎の勇気と努力の物語を話す活動の一環として、千葉県鴨川市立長狭学園を訪問してきました。

長狭学園

ここは長狭米の産地として有名な地域ですが、子供の数がどんどん減少したとのことで、各小中学校が合併し、公立校ではありますが小中一貫校の長狭学園となったとのことでした。

長狭学園にお伺いしてそのすばらしい環境にびっくりしました。
後ろには緑の山々、グランドは芝生が敷かれてどこまでも広々としていました。

長狭学園 023
古い校舎には耐震補強が施され、6年前にはオープン形式の木造校舎が増築されていて、トイレもバリアフリーの清潔な洋式トイレになっています。今までいろんな学校を訪問しましたが、大半はまだまだ古いままの和式トイレがおおいのです。それらに比べると、この明るくて清潔で安全なフロアのトイレにはびっくりしました。

 

今は小学校一年生から9年生(こう呼ぶそうです)まで370名ほどの生徒さんが、津波の心配のない40mもの高台の緑ゆたかな広いグランドのある学校で楽しく学んでいました。

校長室から見える広いグラウンドは、左では野球、真ん中手前では1年生がリレーの練習、右奥ではサッカーという具合に同時に沢山の生徒たちが、お互いに邪魔にならずにのびのびと練習出来る広さがあります。

生徒の挨拶

東京の、運動会の練習もなかなかままならないというくらい、校舎に囲まれた狭いグランドもある学校などに比べますと、うらやましい状態です。当日は、小学校5,6年と中学1年にあたる7年生が参加しました。

ジョン万次郎のことを知っている生徒は?との問いに、一人も手が上がりませんでしたので、詳しく話しました。

万次郎のお話

副校長先生のお話では、「たとえ災害が起きても、40mの高台に位置するこの学校では津波に遭う心配はありませんし、お米農家の多いところなので備蓄米も多く、食べることはなんとでもなります。
しかし、仕事があまりないことから、出ていく人が多く、従って、子供の数も減っていく状況で、それが一番心配です。」とのことでした。」
この豊かで安全な環境の中で、沢山の子供たちが育っていってほしいのですが、、、。

吉田礼三