私共、ジョン万次郎に学ぶ会、の主な活動は、小中学校を訪問して、ジョン万次郎のお話を伝えることですが、講師を予定をしておりました橋本大二郎理事は、テレビの仕事が多忙になり、平日の学校訪問は無理となりました。
当分は吉田礼三が今まで通り訪問することに致します。
5月26日(月)埼玉県蓮田市立蓮田南小学校を吉田が訪問し、ジョン万次郎の活躍のお話をしてきました。
明治6年創設という由緒ある小学校で、校舎は何度か建て替えられていましたが、現在の校門の横には、昔、校門であったであろう石の門柱がまだ残されていて、掘り込まれた「尋常高等小学校」という文字がはっきり認められました。
通された校長室には歴代の校長先生の肖像画や写真がずらりと並べられて掲げられていました。
体育館に移動すると170人ほどの6年生がにこにこと迎えてくれました。
万次郎のことを知っていた子は3人くらいしかいませんでしたので、くわしく伝えました。
帰りぎわに、教頭先生が「校庭の一番奥のほうに、「尋常高等小学校」という文字のきざまれた石碑も残されていますよ」と教頭先生が教えてくださったので、家内が駆けていって撮ってみたのですが、こんもりとした木々に囲まれていて暗かったせいか、あまりよく撮れていなくて残念です。
蓮田市は、6万人の住む穏やかな町で、地域の方々が評議員やPTAの役をになって学校を支えておられ、ちょうど私たちが訪問しているあいだにも、評議員の会合が行われていました。
アメリカではよく知られている万次郎のことを、日本の大人も子供もあまり知らないのは大変残念で、その意味では、鎖国中の日本にアメリカの進んだ文化を知らせたり、ペリー来航の折に活躍して日本を開国へと導いた万次郎の存在を報せるこの活動は意義のあることだと改めて思いました。